早漏治療薬の主成分ダポキセチン

ダポキセチンについて

ダポキセチンは早漏治療薬「プリリジー」の主成分として知られています。ダポキセチンSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類されます。脳内神経伝達物質セロトニンの再吸収を阻害することでセロトニンの濃度を高め、ノルアドレナリンの分泌を抑制します。これにより脳内の過剰な興奮を抑制し、射精時間(持続時間)が延長されます。他のSSRIと比較した時の大きな違いは、特異的に射精中枢に作用し、脳内セロトニン濃度を上昇させることです。

ダポキセチンは世界で最初の服用する早漏治療薬です。「プリリジー」という商品名で製造販売され高い評判と評価を得ています。これが発売される以前は早漏防止法、早漏改善法などと言われるセマンズ法、スクィーズ法等のトレーニング法や局所麻酔薬リドスプレーで感度を低下させる治療、包径治療等が行われてきました。しかし現在ではトレーニング法や包茎手術の早漏治療効果は否定的です。現在、世界での早漏治療の標準治療はダポキセチンの服用治療になっています。

効果

早漏の原因であるセロトニン不足による相対的なノルアドレナリン過剰を改善します。ダポキセチンを服用することで脳内神経伝達物質セロトニンの再吸収を阻害し、セロトニンの濃度が高まることでノルアドレナリンの分泌を抑制します。これによって脳内の過剰な興奮が抑えられ、射精時間が延長されます。

その効果として、射精時間(持続時間)が約34倍ほど延長されます。アメリカ人男性2000人を対象とした臨床研究において本剤を30mg60mg12週間にわたり、性行為の度に服用させたところ、膣内挿入から射精まで平均54秒であった人が30mgを服用した場合に平均341秒まで延長、また60mgを服用した場合に411秒まで延長しています。またパートナーの満足度も2倍の改善効果が認められ、性行為中の男女両方ともに有意な結果が報告されています。また射精時間(持続時間)が延長しても感度はかわりません。

ダポキセチンは高い早漏改善率を誇り、約75%の方に効果的です。他の早漏に効果があると言われる薬剤、例えば「従来の早漏薬」と呼ばれるパキシル(パロキセチン)は約16%の方にしか効果を示しません。

服用方法

ダポキセチンは短時間作用型のSSRIです。性行為の13時間前に服用します。服用後、13時間ほどで最高血中濃度に達します。効果持続時間は45時間ほどです。

ダポキセチンとして通常、30mgを服用しますが、重篤な副作用報告がなく60mg錠で治療を開始することが多い薬剤です。効果が不十分な場合、90mgまで服用することが可能です。12回まで服用することができます。服用の際は錠剤だけでではなく薬が溶けやすいように水またはお茶とともに服用するようにしてください。また、本剤は食事の影響を受けないのでいつでも服用することができますが、他のED薬と併用する場合は空腹時に服用した方がいいでしょう。

副作用

ダポキセチンは大規模臨床試験等行われた後に安全性・有効性が確認されたためスウェーデン、ドイツ、イタリア、ポルトガル、フィンランド、ニュージーランド、シンガポールなど世界60か国以上で認可されています(日本ではまだ未認可ですが2012年から厚生労働省の許可を得て輸入されています)。すでに数百万人以上の方が服用しており、効果や副作用の臨床報告もされています。これらによるとダポキセチンの服用で重篤な副作用の報告がされておらず、安全性が高いことが判明しています。副作用は110%未満と報告されており、主なものは「頭痛」、「めまい」、「ふらつき」「嘔吐」、「下痢」、「睡眠障害」、「疲労感」、「眠気」、「のどの渇き」などが報告されています。